サッカー日本代表ユニホームに「旭日旗」と主張 米NYTに「ナチス旗」を並べた批判広告

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   サッカー日本代表のワールドカップ用ユニホームに「旭日旗」がデザインされていると難癖をつける広告が、米ニューヨークタイムズ紙に掲載された。複数の韓国メディアが報じた。

   ナチスのハーケンクロイツと並べて比較した写真を掲載し、ユニホームデザインの印象をねじまげる広告で、日本のネットでは「頭がおかしい」などの声が出ている。

「FIFAは何も対応するつもりはないのか?」

   2014年5月29日の朝鮮日報によると、批判広告は28日のニューヨークタイムズAセクション9面に掲載された。「OFFENSIVE(屈辱的)」の大きな文字の下に、ハーケンクロイツと旭日旗の写真が左右に並べてレイアウトしてある。旭日旗を見るとハーケンクロイツと同様、残忍な帝国主義の過去を思い出すと主張し、「それにもかかわらず単なるデザインと見なして、使用している国がある」と訴えている。

   体操ユニホームとサッカー日本代表ユニホームの写真も掲載し、

「驚くことに旭日旗デザインは2012年ロンドンオリンピックの体操日本代表のユニホームに取り入れられた。2014年ブラジルワールドカップのユニホームにも使用される。だがFIFAは何も対応するつもりはないのか?」

   と批判した。

   朝鮮日報の記事で広告の企画者は「前回の五輪の体操ユニホームに続き、今回のW杯でも戦犯旗柄を使用するのは国際スポーツ精神に反するものであり、特に政治的表現を禁止するFIFAの規定に反するものだ。こうしたことを世界の人々に正確に伝えたい」と語っている。

   しかし、日本代表のユニホームは青を基調としたデザインで、旭日旗のような赤と白のカラーではない。左胸の日本サッカー協会のエンブレムからうっすらと白い線が放射状に出ているが、これだけで「旭日旗=侵略の象徴」がユニホームにデザインされていると主張するのは無理筋だ。

   また、旭日旗自体についても菅義偉官房長官が13年9月の記者会見で、

「旭日旗のデザインは、大漁旗や出産・節句の祝い旗、海上自衛隊の艦船の旗など日本国内では広く使用されており、政治的主張だとか軍国主義の象徴であるという指摘は全く当たらない」

   という見解を示している。

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