首都圏で電車通勤をしていれば、「人身事故」の影響を受けることも少なくない。目撃すればトラウマになってしまう場合もある。そんな事故の決定的瞬間をとらえた動画が動画投稿サイト「YouTube」にアップされ、インターネット上で議論を呼んでいる。
2014年5月26日に年齢制限付きで投稿されたもので、説明文には京急本線横浜駅で25日16時35分ごろに起きた人身事故の様子だと書かれている。
窓ガラスが一変、大きなヒビが入り…
動画は先頭車両の運転席背後から撮影されたものとみられ、序盤は線路を走る単調な風景が続く。途中で入るアナウンスなどから、説明文にあるとおり、横浜駅に向かっている快速特急の京急線であることが分かる。
運転席の後ろから撮影した動画はYouTube上でも珍しくはないが、ホームに入った後に異変が起きる。キャップをかぶった男性が黄色い線の外へ歩き出し、飛び込むような態勢をとったまま電車に接触したのだ。その瞬間に前面ガラスが割れて大きなヒビが入り、電車に乗っていた女性の「キャー」と叫ぶ声が聞こえる。運転士が警笛を鳴らしてからわずか1~2秒の出来事で、ホームの混雑状況などからみても、意図的に接触したものとみられる。
電車が完全に停止すると、運転士が「駅への進入時にお客様と接触いたしました。現在安全の確認を行っております。ドアが開きますまで今しばらくお待ちください」と車内アナウンスを行い、まもなく動画は終了した。なお、接触した電車は回送となり、振替輸送などの対応がとられた後、18時には平常通りの運転になったという。事故についての報道はなく、その後の詳細は分からない。