二宮氏の持論では「静岡市と、それ以外」
ただ、構想を検討していく中で、二宮氏の持論と党の提言内容との違いが顕在化する可能性もある。
二宮氏は13年10月25日付のブログで構想についているが、最初に出てくる地名は静岡市だ。
「実は静岡市は草薙球場を本拠地とした球団創設を目指している。市の政策にも『地元球団創設構想の推進』がしっかりとうたわれている」
その上で、球団数の偶数にするための方策として北信越、四国、沖縄を挙げている。つまり、二宮氏の持論では「静岡市と、それ以外」というわけだ。
「もちろん静岡単独での参入では球団数が奇数になり、試合が組みにくい。そこで少なくとも、もう1球団を増やし、偶数にする必要がある。そこで全国を見渡すと、新潟や金沢を拠点とした北信越、松山を中心とした四国などは十分、球団を保有する条件が整っている」
「第一段階は静岡と、北信越か四国のいずれか球団を立ち上げて参入し、続いて北信越と四国の残された方と、沖縄に球団を創設する。沖縄は多くの球団が春季キャンプを張り、施設面でも充実している」
これに対して、自民党の提言にある文言は
「とりわけ沖縄に関しては、沖縄振興の観点からどのような支援が必要かなどの対応策について議論を深める」
というもの。球団創設で周辺産業が潤ったり観光客が増えたりすることを見込んでいるとみられる。そう考えると、沖縄振興ありきで、他地区の球団の話は「後付け・数合わせ」だとの見方もできる。