中国清朝の粛親王の末子で、「東洋のマタ・ハリ」と呼ばれた川島芳子の妹の愛新覚羅顕キ(あいしんかくら・けんき)さんが2014年5月26日、北京市内の病院で死去したと各メディアが報じた(キは王偏に「奇」)。95歳だった。
1918年に旅順(現・遼寧省大連市)で生まれ、10代で日本に留学。58年には「反右派闘争」でスパイの疑いをかけられ逮捕され、22年間の獄中、強制労働生活を経験した。釈放後は北京郊外に日本語学校を設立し、86年には日本で「清朝の王女に生れて」と題した自伝を出版した。清朝王族最後の生き残りとされていた。