東京新聞は2014年5月25日、北朝鮮の平壌で5月13日に起きた高層アパートの崩壊事故で、工事を担当した朝鮮人民軍幹部や技術者ら少なくとも5人が手抜き工事の責任を問われ、解任や銃殺の形で粛清されたと報じた。北朝鮮関係者の話として伝えた。
同紙では、建設現場では幹部や作業員がセメントや鉄筋などの資材を抜き取り、闇市場で転売する行為が横行していたことも指摘している。
事故をめぐっては、朝鮮中央通信と労働新聞が5月18日に
「住宅の施工をいい加減に行い、それに対する監督・統制を正しく行わなかった幹部らの無責任な行為によって重大な事故が発生して人命被害が出た」
と、幹部が住民に謝罪する写真つきで伝えている。北朝鮮がこうした事故を伝えるのはきわめて異例。北朝鮮メディアは事故の詳細は伝えていないが、韓国政府は92世帯が入居する23階建ての高層アパートが崩壊し、多数の死傷者が出たとみている。