天皇、皇后両陛下が私的な旅行として栃木県を訪れた際に、地元の女子高校生が両陛下の写真を撮影してツイッター上に公開した。その行為の是非をめぐってネット上で議論になっている。
両陛下の自然な笑顔がうつっていて「いい写真」と称賛する人が多いが、一部から「非常識」「肖像権に問題がある」という意見も出たからだ。写真を撮影してネット上にアップすることに問題はあるのか。
「一般庶民に対してこんなカメラ目線で応じてくれるのかよww」
両陛下は2014年5月21日、東京発の新幹線で栃木県に入り、1泊2日で足尾銅山鉱毒事件にまつわる地域を視察した。訪問の様子は各新聞社によって報じられたほか、現地に居合わせた人がスマートフォンで写真を撮影して、何枚も写真がアップロードされた。
「栃木駅に天皇陛下が来た!!」「天皇様と目線合って手も振ってくれた♪「最寄り駅で天皇皇后両陛下様に お会いできました!ほんま びっくり」「天皇皇后両陛下見た 警察ヤバかった笑」
などのコメントとともに駅構内を歩いて移動する両陛下や、スマホのカメラを向ける人々の写真がネット上に出回った。
それらの写真の中でツイッター上最も反響を呼んだのが、ある女子高校生が「小山駅に天皇陛下いた…ベストショット撮れた…;_;」とアップしたものだ。両陛下を正面から近距離で撮影した写真で、目線も撮影者に向けられている。天皇陛下は柔らかな笑顔で右手を振り、皇后さまも隣でほほえんでいる。
ネットでは、
「一般庶民に対してこんなカメラ目線で応じてくれるのかよww」
「こんなに素敵な表情を浮かべる天皇皇后両陛下を、報道写真では見たことがない」
「陛下が携帯のカメラに向かって手を振ってくれたとか、一生自慢できるレベルw 信じられん」
といったコメントが多数書き込まれたが、
「自分がやった事、非常識な行動だと認識してますか?」
「陛下に対してもう少し敬意を払ってください。同じ日本国民として本当に恥ずかしい」
「Twitterにアップしたのは肖像権とかの問題がある」
という声も寄せられた。
ネットでの反応の大きさに驚いたのか女子高校生はツイッターアカウントを非公開にし、別のユーザーが転載した写真がリツイートされ続けている。