環球時報「見識のある人は、すぐに日本側が本当の挑発者だと分かるはず」
中国メディアも、国防省の発表に乗る形で日本批判を展開し、日中危機をあおっている。
中国共産党系の環球時報は5月26日朝、「日本は東シナ海情勢の危険の度合いを臨界点に近づけようとしている」と題した社説を掲載し、事態の責任を日本側に転嫁した。社説では、
「日本側は『挑発を受けた』というイメージを作り出して国際世論を誘導しようとしている。だが、見識のある人は、すぐに日本側が本当の挑発者だと分かるはずだ」
だとして、中国側の行動は、日本側から中露合同軍事演習部隊の安全を守るためだったと主張。その上で、
「24日のようなことが東シナ海で常態化すれば、日中関係の悪化はこれまでにないレベルに達するだけではなく、両国の間に空いた溝には暴風雨が訪れるだろう」
などと警告した。
菅義偉官房長官は5月26日の会見で、
「自衛隊機が中国機に異常接近されたのは、中露の演習区域外」
「防衛省、自衛隊は我が国に周辺海域において、鑑定航空機を用いた警戒監視活動を必要に応じて行っており、こうした活動は国際法にのっとった正当な行為。駐露海軍合同演習を妨害するような危険な行為を行ったという事実は一切ない」
と中国側の主張に対して全面的に反論した。