戦闘機異常接近、中国政府のとんでもない言いがかり それに乗って日中危機をあおる中国メディア

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   中国の戦闘機が日本の自衛隊機2機に異常接近し、これまでになく中国の軍事的挑発がエスカレートしている。中国とロシアは合同軍事演習を行っているが、自衛隊機は公海上の演習と関係ないエリアで収集活動行っていた。にもかかわらず中国側は、日本側が「合同演習を偵察、妨害するために防空識別圏(ADIZ)を侵犯した」などと、言いがかりに近い主張を展開している。

   2001年には中国機が米軍機につきまとった末に接触するという事故も実際に起きており、同様の事態が繰り返されるリスクも出てきた。

中国は「合同演習を偵察、妨害するために防空識別圏を侵犯」と主張

自衛隊機に異常接近した中国軍のSU(スホーイ)27戦闘機(防衛省撮影)
自衛隊機に異常接近した中国軍のSU(スホーイ)27戦闘機(防衛省撮影)

   今回の事態は、防衛省が2014年5月24日夜に発表した。発表によると、同日午前11時と正午ごろ、東シナ海の公海上空で海上自衛隊の画像情報収集機OP3Cと航空自衛隊の電子測定機YS11Bが、中国軍のSU(スホーイ)27戦闘機2機の異常接近を受けた。海自OP3Cには約50メートル、空自YS11Bには約30メートルの至近距離にまで近づいたという。小野寺五典防衛相は翌5月25日の会見で、

「未だこのような、近接して接近するような中国戦闘機の飛行というのはかつてなかった」

と事態の特異性を強調しながら、公表に踏み切った理由を説明した。

   中国国防省の反応も素早かった。5月25日の声明は、日本の2機が「中ロ合同演習を偵察、妨害するために東シナ海上の防空識別圏(ADIZ)を侵犯」したため、中国側は「演習に参加している戦艦や飛行機の安全を守り、演習をスムーズに進行させるための識別、予防措置」を行ったと主張。日本側の行動が原因で、上空で不測の事態が起こる可能性もあるとすら主張した。中国が主張するADIZと日本のADIZの区域は一部が重複しているが、日本は中国のADIZを認めていない。

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