ゴーン日産、14年度は正念場 業績予想3度目の下方修正は許されぬ

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アジアとオセアニア、中南米が不振

   着地は、ほぼ下方修正した数値通りだったが、日産が「その他」に分類する地域での販売は苦戦した。アジアとオセアニアは17.8%減の36万3000台、中南米は16.1%減の18万6000台。ゴーンCEOは中南米が不振だった理由を「ブラジル政府がメキシコからの輸入を制限したため」と説明。14年4月、ブラジルに新工場を開設したため「供給は大きく改善してパフォーマンスが上がる」とみる。インドやインドネシアなどのアジア市場も、発売したばかりの新興国向けブランド「ダットサン」が貢献すると期待する。

   ゴーンCEOが常に気にかけているのは、2011年6月に発表した中期経営計画「日産パワー88」。2017年3月期末までに、グローバル市場占有率8%、売上高営業利益率8%を達成する――というのが骨子だ。2014年3月期は計画のちょうど折り返し地点で、同期の市場占有率6.2%、営業利益率4.8%。日産が得意とする中国市場での業績を反映させた営業利益率は5.3%に上昇するが、それでもトヨタ(8.9%)やホンダ(6.3%)に比べると低い。

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