厚労相「差別的な取り扱いがあるとすれば望ましくない」
だが、この件を14年5月23日に毎日新聞が報じると状況は一転。
厚生省はこの学校を、調理師免許を取得するための養成施設として指定しているが、田村憲久厚労相は午前の会見で、
「差別的な取り扱いがあるとすれば、それは望ましくないと思う。ただ、どういう事情なのかを含めて背景を調査しなければならない」
と調査に乗り出す考えを明らかにした。
その後、今井理事長は厚労省や埼玉県に対して、入学拒否を撤回する方針を電話で伝えた。電話では、
「態度がかたくなだった」
などと反省の弁を述べていたという。
埼玉県調理師専門学校に対して外国人入学を拒否してきた経緯について問い合わせたが、
「理事長以外に取材に対応できるものがいない」
と話している。理事長は取材に対応する予定はないといい、事実上の取材拒否だ。