吉野家ホールディングス(HD)は、中核事業会社「吉野家」の安部修仁社長が2014年8月31日付けで吉野家の取締役を退任する人事を、5月22日に発表した。安部氏は22日付で、吉野家HDの取締役も退任しており、グループ経営のトップから退く。
経営体制を一新し、機動的な経営を行うため、権限を持ち株会社に集中するという。
吉野家の社長は、HDの河村泰貴社長が兼務する。9月1日付で就く。安部氏はHDでは取締役からは外れるが、会長は続ける。
安部氏は吉野家のアルバイト店員の出身として知られる。吉野家が倒産し、セゾングループの下で事業を再建し、1992年に吉野家HDの前身となる吉野家ディー・アンド・シーの社長に就任。22年間にわたって経営の第一線で指揮してきた。