富士通「この結果を今出されても……」
ニールセンの調査結果について富士通の広報担当者は、「『Arrows X』を発売したのはスマートフォンが初期のころで、各社もそうだと思いますが、電池持ちに課題があったのは事実」と認めつつも、「『Arrows X』はシリーズでひとくくりにされているので、Galaxy S IIIやXperia Aとの比較は難しいと思います」と話す。「新しい機種が出ているのに初期のころだけで見られているのでは。この結果を今出されても……」と困惑した様子だった。
富士通では新しい端末については、電池持ちを優先的に改善してきたという。例えば5月末に発売予定の「ARROWS NX F-05F」の場合、「普通に使って『余裕の3日持ち』が実現しました」と担当者は自信を見せた。
「バッテリーを大きいものに変更しただけではありません。アプリごとに消費電力にばらつきがあるのですが、パフォーマンスを落とさずにCPUの動作を最適化しました。またヒューマンセントリックエンジンという専用のLSIを入れ、利用状況をリアルタイムに把握して省電力を徹底サポートしています」
他にも細かな部品のチューニングなど地道な努力によって、「不満の一つであった電池持ちは改善してきたのでは」と言っていた。