AKB総選挙速報、HKT48の伸びが目立つ トップ指原が2位以下を引き離す

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   AKB48グループの新曲参加メンバーをファンの投票で決める「選抜総選挙」(6月7日開票)の速報結果が2014年5月21日発表され、13年に速報でも1位だった福岡・HKT48の指原莉乃さん(21)が3万7582票を獲得し、引き続き首位を維持した。2万5283票を獲得し、2位にランクインしたAKB48渡辺麻友さん(20)と指原さんの間には現時点では大差がついており、指原さんの2連覇が視野に入ってきた。

   13年と比べて全体の票数は大幅に増えており、その多くが地方グループに投じられている。とりわけ目立つのが、指原さんが所属するHKT48の伸びだ。ファンのアンケートではHKT48は他グループと比べて満足度が高いとされており、満足度が投票行動に影響している可能性もある。

上位16人「選抜」当選人数もNMB48と逆転

HKT48の森保(もりやす)まどかさんは得票数を3.4倍に増やして11位にランクイン。上位16位の「選抜」圏内に入った
HKT48の森保(もりやす)まどかさんは得票数を3.4倍に増やして11位にランクイン。上位16位の「選抜」圏内に入った

   総選挙には過去最多の296人が立候補。「議席」の数も64から80に増えた。投票は、5月21日に発売された新曲「ラブラドール・レトリバー」同封の投票券や、ファンクラブサイトなどを通じて行われる。

   13年と比較可能な64位圏内には全部で前年同期比27.1%増の47万394票が投じられた。地域別にみると、様子は大きく異なっているようだ。AKB48はグループ内で最も多い15万5663票を獲得したが、割合にすると0.1%減と微減だ。これに対して名古屋・SKE48は17.7%増の13万8729票、大阪・NMB48が68.3%増の5万5267票、HKT48が114.9%増(2.15倍)の10万8952票を獲得。首都圏と地方勢の違いが際立っている。昨年も同じ傾向があったが、さらに拍車がかかっている模様だ。

   64位圏内のうち、22人が圏外から新たにランクインし、28人が13年から票数を伸ばした。伸び率が高かったのは、森保(もりやす)まどかさん(16、240%=3.4倍)、宮脇咲良(さくら)さん(16、221%=3.2倍)、朝長美桜(みお)さん(15、160%=2.6倍)の順で、上位3人をHKT48が独占している。

   上位16人の選抜メンバーにもHKT48からは3人が当選し、山本彩(さやか)さん(20)しか当選できなかったNMB48と逆転した。

HKT48はファンの満足度が高い

   HKT48の64位圏内に投じられた10万8952票のうち、指原さんに投じられたのは3万7582票。実に34.5%の票を指原さんが一人で集めたことになる。ただし、13年の速報ではHKT票5万689票のうち56.3%にあたる2万8563票を指原さんが集めており、「一極集中」は緩和されている。HKTの勢いが増す中で指原さん以外の主要メンバーも着実に集票力を高めているのが今年の特徴だ。

   HKT48の票の伸びの背景には、ファンのグループに対する満足度の高さがあるとみられる。ニッカンスポーツが発行している「AKB48グループ新聞」14年2月号では、Google+(グーグルプラス)上で行ったアンケートの結果を掲載している。アンケートでは、グループごとに「今のAKB48に満足していますか?」といった質問をぶつけている。「満足」と回答した人の割合は、HKT48が83.7%、NMB48が77.3%、SKE48が63.0%だったのに対して、AKB48はわずか25.6%。グループごとの満足度の差が、投票意欲の差として表れているとみられる。

   ただし、13年実績では、速報段階で投票されている票数は最終的な票数の17.0%に過ぎない。速報結果を見たファンが発奮して大量に投票するのが総選挙の常で、まだまだ予断を許さない。2位のAKB48渡辺さんのすぐ背後には、2万3012票を獲得して3位に入ったSKE48松井珠理奈さん(17)が迫っている。2位以下の上位争いも激化しそうだ。

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