ヤンキース田中「やはり人間だった」 34連勝でストップは「ショック」か「解放」か

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落ちる球の多投による疲労が懸念材料

   田中に心配されるのは疲れに襲われたときである。投球を見ていると、テクニックで抑えている。無駄球を省き、スタミナ消耗を抑えているのだろう。落ちる球の多投はそのためと思われる。ロングランのペナントレースを読んでいるのだろうが、落ちる球の使いすぎは肩、ヒジに負担がかかり、その疲れが必ず来る。

「(連勝ストップは)期待されたファンに申し訳ないと思っている。自分でも悔しい」

   田中は負けても気遣いを示した。こういうところが多くのファンの支持を集めている理由だ。連勝ストップが田中ショックを周囲に与えたことは間違いないが、負けたことのショックをもっとも受けたのは田中自身のはずである。

「次の登板が本当に大事だ」

   連勝が途切れたことは最難関のプレッシャーから解放されたともいえる。力強さにうまみを加えた田中本来の攻めのピッチングが見られることだろう。

(敬称略 スポーツジャーナリスト・菅谷 齊)

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