海外が注目する「KINKI」Tシャツも変更に
こうした刺激的なメージからか、近大の学生や教員が海外で自己紹介すると、笑われたり、驚かれたりすることもしばしばあったようだ。塩崎均学長も20日の記者会見の中で「海外の会合で自己紹介すると笑われることがある。近畿は地域名として由緒ある言葉だが、国際化を本気で進めるためには、英語表記の変更は仕方ない」と話したと報じられている。
「近畿」とはもともと、古代律令制における広域行政区画「畿内」に由来する語で「都(=畿)とその近隣地域」という語義を持つ由緒ある語句だという。近大は16年4月に外国語・国際系学部(名称未定)の開設を予定しており、留学生の募集を拡大し、国際化を進める中で「変態大学」「異常趣味大学」と誤解されてしまうことを本格的に危惧したようだ。
変更後は、英語版ホームページはもちろん、看板や印刷物、学生への配布物、体育会系クラブのユニホームなど、「KINKI」と書かれたものはすべて「KINDAI」に更新されるという。過去には、大学で販売されている「KINKI」と書かれたTシャツが海外で注目されているというニュースもあったが、広報担当者によると「Tシャツも変更します」とのこと。2年後には姿を消すことになるようだ。