PC遠隔操作事件、片山被告が「サイコパス」宣言 弁護士に「平気で嘘をつける」と明かす

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   パソコン遠隔操作事件で威力業務妨害などの罪に問われていた片山祐輔被告が、一転して事件への関与を認めた。真犯人を名乗るメールは片山被告による自作自演で、担当弁護士に対して自分はサイコパス(精神病質)であると訴えているという。

   ネットでは「サイコパスって自分で言うか」などと話題になっている。

「人の権利とかどうも思ってないような、ひどいやつ」

   「真犯人」を主張するメールが報道各社に届いたのは、2014年5月16日の午前11時37分のことだった。「あ。真犯人です。お久しぶりですね。何でこのタイミングで登場かというと、片山氏が報道ステーションやレイバーネットに出てるのを見てかわいそうになったからです」と始まる内容で、その時間に片山被告は裁判に出廷中だったため、別に犯人がいるのであればアリバイとなるはずだった。裁判後の会見では記者からの質問に「自分ではない」と否定していた。

   しかし、メールが送信される前日の15日、都内の河川敷で片山被告が不審な行動をしていたのが警視庁の捜査員に目撃されていた。地面の中からスマートフォンが見つかり、付着物からDNAが検出された。この報道が出ると片山被告は一時姿を消して弁護士とも音信不通になっていたが、19日夜に電話があり一連の事件への関与を認めた。佐藤博史弁護士が20日の会見で明らかにした。

   チューハイを5本買って飲みながら山をさまよい、自殺をしようとしたが死にきれなかった。電車のホームに飛び込もうとしても失敗して、最終的に佐藤弁護士に電話をかけてきたそうだ。母親が以前のような平穏な生活が早く訪れることを望んでいたため、一日でも裁判を早く終わらせようと自作自演メールを仕込んだという。

   自作自演を認めていなかった16日時点で、片山被告はメールを送ってきた「真犯人」について、

「この文面を見る限り相当なサイコパスみたいな人なんじゃないかと、人の権利とかどうも思ってないような、ひどいやつだと思います」

と発言していた。

   佐藤弁護士はこのときの発言を挙げながら、片山被告が「実は自分がそうなんだ」とサイコパスであると主張していることを明かした。サイコパスとはどういう意味かと聞くと「嘘が平気でつける」 と言ったという。

「サイコパスって、本人に自覚があるもんなの?」

   心理学者マーサ・スタウト氏の著書「良心を持たない人たち」によると、アメリカの人口の4%にあたる人がサイコパスだとしている。一方、日本を含む東アジアでの割合は極めて少ないそうだ。

   アメリカの臨床診断では、

「社会的規範に順応できない」「人をだます、操作する」「衝動的である、計画性がない」「自分や他人の身の安全をまったく考えない」「ほかの人を傷つけたり虐待したり、ものを盗んだりしたあとで、良心の呵責を感じない」

といった特徴に3つ以上該当するかを調べるという。

   また、魅力や説得力が際立っているのが特徴で、

「一種のオーラとかカリスマ性を放つのだ。そのため彼らは、最初のうちは、まわりにいるふつうの人びとよりずっと魅力的でおもしろい人間に見える。ほかのだれよりも気さく、真剣、『複雑』、セクシー、楽しい、といった印象をあたえる」

と同書には書かれていた。

   ネットではサイコパスを自称する片山被告について、「サイコパスって、本人に自覚があるもんなの?」「サイコパスというより自己顕示欲の強い中二病タイプかな」などの反応が出ている。

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