株主総会に「役員75歳定年制」が提案される?
フジテレビは2012年度の単体の通期決算でも、スポット広告の停滞から減収、営業減益となっていた。2年連続の業績後退だ。根幹のテレビ事業で人気番組が生み出せず低迷が続けば、業界最大手と言えど安穏としてはいられないだろう。
そんな中、5月19日付の「日刊ゲンダイ」は、6月27日に開かれるフジの株主総会で「ひと波乱」起こる可能性に触れた。「複数の株主が、『役員の75歳定年制』の導入を求める議案を提案している」というのだ。もしもこれが通れば、対象となる「超大物」がいる。フジテレビ会長であり、グループ持ち株会社であるフジ・メディアHD会長も務める日枝久氏だ。
1988年にフジテレビ社長に就任。2005年、当時ライブドアの社長だった堀江貴文氏がニッポン放送株を買い増しして買収を仕掛けた際、フジテレビ会長の日枝氏もしばしばメディアに登場していた。あれから10年たった今も会長職に君臨、実に26年にわたりフジのトップを張り続ける「ドン」だ。その日枝氏も現在76歳。ゲンダイの記事では現場スタッフから「いい加減にしてくれ」との悲鳴が上がっていると報じている。
株主総会の行方は不透明だが、不調だった決算結果が長期政権に何らかの影響を与えるだろうか。