アルバイト店員深刻不足のすき家 傘下の「なか卯」が「融通」??

糖の吸収を抑える、腸の環境を整える富士フイルムのサプリ!

5月14日現在でも、28か店が休業中

   とはいえ、最近の「すき家」のアルバイト店員の不足は、きわめて深刻だ。正式なものではないにせよ、「融通」の話が出てきても不思議ではない。

   そもそも、すき家は接客から調理まで、店舗を一人で切り盛りさせる「ワンオペレーション(ワンオペ)」が問題視されてきた。深夜帯でもアルバイト一人で店を運営させたため、安全面でも支障をきたした。

   これに、2014年2月に発売した「牛すき鍋定食」のメニューが、忙しさに拍車をかけた。すき家の場合、吉野家や松屋と比べて牛丼メニューが多いことが「売り」だが、そこに時間と手間のかかる鍋メニューを投入したことで店が回らなくなり、アルバイト店員の不満が一気に噴き出した。

   アルバイト店員が大量に辞めたことで、2月から4月にかけて120店以上が一時休業。5月14日現在でも、28か店で休業しているという。

    ゼンショーHDの2014年3月期連結決算によると、売上高は前期比12%増の4683億円と増収。牛丼カテゴリーの売上高も1.0%増え、1799億円だった。

   しかし、営業利益は45%減の81億円、最終利益は78%減の11億円と、大幅な減益。アベノミクスによる円安で、牛肉の仕入れ価格や電気代などが上昇。さらに人件費の負担も重なり、既存店売上高が減少したことが響いている。

   5月14日の決算発表では、すき家の人員不足による休業の影響について、売上高で5億円、営業利益2億円あったと明かした。

1 2
姉妹サイト