2013年の家計調査の「貯蓄・負債編」によると、1世帯が保有する貯金や株式などの金融資産額の平均値は12年に比べて4.9%増の1739万円だった。総務省が2014年5月16日に明らかにした。比較可能な2002年以降で最高となった。これまでの最高は05年の1728万円で、8年ぶりに更新した。
内訳をみると、有価証券が12年より24%多い240万円と大きく増えた。13年はアベノミクスに伴う株高で、株式の時価などが高まった。
銀行の普通預金などの「通貨性預貯金」は356万円で6.0%増。定期預金などの「定期性預貯金」は724万円で12年と同額だった。
一方、1世帯あたりの負債額は499万円で12年に比べて6.4%増えた。金融資産額の増加を受けて、総務省は「住宅を購入する人が多く、住宅ローンが増えたため」とみている。
調査は2人以上の世帯が対象。