都内で公開が始まった安倍晋三首相の等身大フィギュアが、ネット利用者の不興を買っているようだ。
安倍政権が憲法解釈の変更を通じて集団的自衛権行使の容認を目指していることに反発が強まる中でのお目見えに、「うえー、気持ちわるい!」といった反発の声が続出。中には「爆破したい」「破壊しに行こうか」といった、犯行予告に近い過激なものもある。
中には、「何処の北朝鮮のお話ですか?」
お台場にお目見えした安倍首相の等身大フィギュア。一般公開を前に、母校の成蹊大学で撮影された(The images shown depict wax figures created and owned by Madame Tussauds.)
安倍首相のフィギュアは2014年5月17日から東京・お台場の体験型アトラクション施設「マダム・タッソー東京」で公開が始まった。日本の歴代首相をマダム・タッソーがフィギュア化するのは、吉田茂氏、小泉純一郎氏に続いて3人目だ。安倍内閣の支持率の高さを背景に、一般の人からのリクエストも踏まえて製作が決まったという。菅義偉官房長官も5月16日夕方の会見でこの経緯を聞き、
「そういうことであれば歓迎したい。ぜひ、総理に似た、普段の自然な表情のロウ人形になるといいと思う」
と「お墨付き」を与えていた。
フィギュア登場のニュースは官房長官会見の数時間後に報じられたが、かなりの波紋を広げているようだ。5月17日正午時点でJ-CASTニュースの記事は400回以上ツイートされているが、大半が、
「反吐が出る」「登って足蹴にして記念撮影しよう」「射撃場の的に」
といった不快感を示すものだ。中には、「何処の北朝鮮のお話ですか?」といった声や、
「卵をぶつけたり、悪戯書きする人を見つけ出して逮捕するため(に設置された)」
といった陰謀説に近いものもある。