「自分には関係が無いと思っているからだろう」
徴兵制については、自民党内で議論されたと報じられたことがある。
共同通信の2010年3月4日付記事で、自民党憲法改正推進本部がこの日の会合で徴兵制導入の検討を示唆したというものだ。ただ、当時の大島理森幹事長は論点を整理しただけだとし、「徴兵制を検討することはない」とするコメントを発表している。
現在はどのような検討状況かは不明だが、政界を引退した加藤紘一元自民党幹事長(74)は、赤旗の14年5月18日付インタビュー記事で、「議論はやりだすと徴兵制まで行き着きかねない」と懸念を示したと報じられた。
徴兵制について、森永卓郎さんは、テレビ番組の中で賛成かどうか聞かれて、「違う、違う」と首を振っていたことがある。今回の発言については、徴兵制が導入されれば反戦世論が盛り上がるとも言われていることから、森永さんが皮肉を込めて持ち出したのではないかとの見方がネット上では多い。
森永さんの発言については、「自衛隊員が足りなくなれば、間違いなく徴兵制が始まるだろう」「言いたくなる気持ちもわからないではない」と理解を示す声はある。その一方で、「安易に徴兵制を口にするのは、自分には関係が無いと思っているからだろう」「いまどきの兵隊は専門性が強すぎて、徴用兵じゃ雑用くらいしかできねーよ…」などと揶揄する向きも多かった。