イタリア1部リーグ(セリエA)のACミランでプレー中の、サッカー日本代表本田圭佑選手が思うような結果を出せていない。前半だけで他の選手に交代されられたりベンチにいるだけで試合終了になったりすることもあり、派手な見せ場を作れていない。
それだけでなくチームでも「孤立している」と言われ、開催を目前に控えたブラジルワールドカップでの活躍を心配する声もネットで出ている。
イタリアメディア「本田だけは火星から来た」
本田選手が名門のACミランに移籍当初、各テレビ局は大きく扱った。NHKの朝のニュースで冒頭12分を本田選手のデビュー戦を取り上げるほどだった。2014年4月7日にはイタリアカップ5回戦でスペツィアを相手に、移籍後初となる公式戦でのゴールを決めたが、それ以降は華々しい活躍をすることはほとんどなく、現地メディアでは叩かれることも少なくない。
厳しいイタリアの新聞による評価について、4月18日の日刊スポーツのインタビューで、
「楽しんでます。イタリアのメディアはこういう風に批判するんだと。批判の仕方が違うだけで日本のメディアとそう変わらないと思います。選手である以上、結果を求められるのは当然ですから」
と答えていた。
5月4日に行われたミラノダービーでもベンチ入りのまま出場機会がなく、日本人が期待した長友選手との直接対決は実現しなかった。悔しさを発散するためなのか、試合後に一人でピッチに戻ってひたすら走り込むトレーニングをする姿が目撃されている。
また試合に出たときも他の選手とのコミュニケーションが少なく、「孤立している」という指摘がある。地元紙「ガゼッタ・デッロ・スポルト」が「チームメイトは金星から来て、本田だけは火星から来た」と評したこともあった。本田選手自身も「孤立」を自覚しているようで、
「昔、日本代表でとっていた行動と一緒ですよね。俺は(ミランで)孤立している。あえてね」
と5月16日の日刊スポーツインタビュー記事で語った。