「売上高とSEOとの関係はゼロではない」
2014年1~3月期に、リブセンスの広告宣伝費が増えたのは、求人サービスの認知度や集客力のアップを狙って複数の地方都市で「ジョブセンス」のテレビCMを展開したためだ。
とはいえ、同社の求人情報サイトの利用者は、ヤフーやグーグルなどの検索エンジンからの流入が多いはず。
そんなこともあって、インターネットなどでは「テレビCMを投入したのは、SEO(検索エンジンの最適化)がうまく機能しなくなったためではないのか」との憶測が広がった。つまり、ネット検索の上位に「ジョブサイト」が引っかからなくなってきたのではないかというのだ。
ネットでは、そのことを指摘する記述が多くみられる。たとえば、
「リブセンス、一応検索してみた。アルバイトで9ページ目、求人で4ページ目って…」
「ジョブセンスは去年の12月初めにアルバイトで2ページ目に落ちてからじわじわ落ちてったな」
といった具合だ。
SEOについて、リブセンスは「昨年5月以降、グーグルがアルゴリズムの変更をたびたび行っていて、当社もそれに対応しているのですが、いつもうまくいっているわけではありません」と説明。売上高が落ちていることも、「(SEOとの関係は)ゼロではないと考えています」という。
自身のサイトが検索エンジンの上位に表示されるように工夫するSEOは、どの企業も熱心だし、リブセンスのような企業にとってはある意味生命線ともいえる。
ただ、リブセンスは、「SEOだけでの対応はリスクであるとの認識はあります。それもあって現在、Web広告やテレビCMにチャネルを拡大しているところです」と話している。