遠隔操作「真犯人」名乗るメール 差出人は「小保方銃蔵」、落合弁護士が明かす

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   落合洋司弁護士が、パソコン遠隔操作事件の「真犯人」を名乗る人物からメールを受信したと2014年5月16日、ブログで明かした。

   落合弁護士はメールを読んで、「割と長くて、具体性はあるメール。それなりに専門性がある人物が書いたことは読み取れる」とツイッターで話すが、「あくまで印象だが、前の、真犯人からのメールとは、今回の自称真犯人のメールは、書きぶりが、やや違う気がする」とも書いている。落合弁護士は13年1月にも「真犯人」を名乗る人物からのメールをブログに掲載している。

「片山被告がかわいそうになった」

   落合弁護士のツイッターによると、メールは16日の11時37分に送付された。差出人は「小保方銃蔵」で、メールの件名については「それ自体が名誉毀損になりそうな部分を含む」とのことで明かされていない。なお遠隔操作事件の「真犯人」を名乗る人物は、かつて「鬼殺銃蔵」と名乗るメールを送りつけていたことがある。

   落合弁護士がブログで明かしたメール本文は、「はいタイトルはウソでーーーす。ご安心ください。あ。真犯人です。お久しぶりですね」という書き出しだ。威力業務妨害などに問われ、昨年2月に逮捕され、今年3月に保釈された片山祐輔被告=公判中=が「報道ステーション」(テレビ朝日系)や、5月14日に動画サイト「レイバーネットTV」に出演しているのを見て、「かわいそうになった」のがメールを送付した理由だとしている。

   続いて、「片山さんに仕込んだこと」と題して、遠隔操作ウイルスを感染拡大させた手順を説明。さらに「何で片山氏をスケープゴートにしたのか?」では、2012年夏前に、片山被告の08年時点の履歴書を手に入れていたと明かしている。

   「犯人性を高める工夫」では、片山被告の履歴書や検索履歴などをもとにしたといい、「全事件、全アクティビティの中で半数ぐらい、片山氏と関連づけて対象にしたと言えますね」と話す。記録媒体が見つかった雲取山や江の島についても「片山氏がルート検索していたのを確認しました」という。

   「iesysの正体」では遠隔操作に使われたウイルスについて技術的な説明を書き、「記録媒体をリアルに隠す候補」では江の島や雲取山以外にも、「鹿島神宮の賽銭箱に投入」「ローマのトレビの泉に投入」などを考えていたと明かしている。

セロハンテープのDNA「不一致で当然」

   「その他、物議をかもしている事項へのコメント」として、雲取山で発見された記録媒体を入れたビニール袋について「ダイソーの商品です。ピンク色の箱のものだったと思います」、江の島の猫に張られたセロハンテープから検出されたDNAについて、「不一致で当然。片山氏のDNAでも私のでもないはずです。とあるスーパーマーケットのレジの先の荷造り台に設置してあったセロテープです。他の買い物客が触りかけてやめたものをゲットしてきたというわけです」と話している。

   最後には「おまけ 秘密の暴露 (まだ公開されてない…はず)」として、12年7月30日に首相官邸WEBサイトに投稿した、「【予告】今度の土日、桜田門前で皇居ランナーを辻斬りする」との文章を掲載し、

「警察・検察は片山氏に1億円ぐらい補償してあげてくださいね。なお、警察庁長官か検事総長がNHKで15分間、パンツ1枚で犬の真似をしたら…じょうずにできたら私自身が出頭してあげますよ」

と書いている。

   落合弁護士はすでに、警察や検察に通報済みだという。落合氏はツイッターで「メールに書いてある事件関係情報が事実としたら、これを知っているのは人物は限定される」と語り、

「秘密の暴露、が列挙。捜査当局が見れば、ガセかどうかは判断できるだろう。かなり具体性はある。いたずらにしては手がこみすぎ、という感じ」

と感想を述べながら、

「自称真犯人からのメールでは、無実の被告人が、いかにはめられたかが、一通り説明されている。専門家による分析が必要だろう。江の島の猫に、いつ、どうやって首輪つけたかの言及がないなど、疑問もあるし、真犯人からと即断はできない」

としている。

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