「市長の言っていることは、まったく主観的」
橋下徹市長の若造発言について、ある野党市議は、こう言う。
「小川議員は、今回の議会では、問題ある態度は取っていないと思います。ヤジなどは、あまり酷いときは議長から注意されるが、当たり前のようにありますよ。僕らも文句があるときは言いますから。市長が威嚇しようが、議会としては変わりませんよ。ああいう市長の態度は、ちょっと子供じみていると思いますね」
共産党市議団の北山良三団長も、取材に対し、議員がヤジを飛ばしたりにらんだりすることはあるとして、こう説明する。
「市長のおっしゃっていることは、まったく主観的なことですよ。見る人によって、受け止め方が違うわけですから。そんなことを持ち出すこと自体、いかがなものかと思いますよ。しかも、選挙で選ばれた議員を相手に、『若造』と言うなんて。正式に問題にするなら、議長に申し立てるべきですよ」
なお、小川陽太議員の態度について、非公式な形では言われたことがあるかもしれないものの、議長から注意されたことはないという。今回については、注意・指導と報じられたが、小川議員と節度ある態度を確認し合っただけだと言っている。
これに対し、橋下与党である大阪維新の会市議団の美延映夫幹事長は、こう反論した。
「市長は今まで、小川議員がヤジを飛ばしたり小バカにした笑いをしたりするとして、何度も止めさせてほしいと言っていますよ。今回は、堪忍袋の緒が切れたのでしょう。発言を取り消していますし、問題はないと思います。市長はよく答弁する人で、威嚇しているというのは違うと思いますよ」
橋下市長からは、議会事務局に対しても、小川議員を注意してほしいと伝えてあったとした。
議会事務局の議事担当者は、「議長が小川議員を正式に注意することはなかったと思います。市長からも文書での注意要請はありませんが、口頭で話があったのかについては分かりません」と取材に答えた。