ももクロ「顔認証入場」導入 画期的な方法だとファン歓喜

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   人気アイドルグループ「ももいろクローバーZ」が、公演入場時に「顔認証システム」を導入すると2014年5月12日に公式サイトで発表した。

   これまでチケットの転売が横行していただけに、不正防止につながる画期的な方法だとして、ファンからも喜びの声が上がっている。

オークションには身分証付きチケットも

   発表はファンクラブ「ANGEL EYES」会員に向けたもので、7月26日、27日に開催される日産スタジアム公演から導入するという。これによりファンクラブ会員は自身の顔写真をインターネット上で登録することとなり、登録を済まさなければチケット抽選予約に申し込むことができない。

   ファンクラブ会員はこれまで、ライブ入場時にはIC会員証に加えて公的身分証明書の提示が義務付けられていた。不正を取り締まる効果はあったが、確認のために時間もかかっていた。しかし今後は、会員は入場口でIC会員証をかざすだけになり、ファンクラブ側は「今までよりスムーズなご入場ができるようになります」としている。また、当日に身分証を忘れて入れなくなってしまうアクシデントもなくなるだろう。

   ファンの間でもさっそく注目を集めているが、評価されているのは入場時の円滑化という面よりも不正防止策としての面だ。ももクロの公演チケットは毎回入手困難で、インターネットオークションや金券ショップで、高額で売買されるケースが相次いでいた。運営側は対策の一環として、14年3月の国立競技場公演で「座席引換券」の仕組みをとった。チケット当選者は、当日に座席番号が記載されたチケットと引き換えるまで席番号が分からないため、転売側は「良席」などとうたって高額で売ることができなくなった。

   それでも、運営側が指定する「公的身分証明書」には顔写真が入っていない「住民票」なども含まれていたため、チケット転売時に身分証を貸し出す出品者もいて、不正は続いていた。

ファン高評価「いまや業界の先端を走ってる」

   そうした経緯もあり、顔認証の導入はファンからの反響も大きい。インターネット上では、

「運営の努力と執念を感じますね」
「国立落選した俺にとって大変嬉しい ここまでやってくれたらもはや落選しても文句はない」
「不正チケットと戦う運営は素晴らしいです!これで正規のチケットが当たる人が増えますね!」
「ももクロ運営すごいねぇ…いまや業界の先端をまっしぐらに走ってるよ」

などと評価する声が相次いでいる。

   セキュリティー面を心配する声と同時に、精度に対する不安の声もあがっているが、顔認証システムの導入例は企業や店舗などで年々増えており、精度も向上している。たとえば大阪府のテーマパーク「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」(USJ)で使用しているNECの顔認証エンジンは、メガネやひげなどで顔の一部が隠れても高精度照合が可能で、時間も約1秒しかかからないという。

   なお、顔認証入場の詳細は5月17日から18日にかけて配信されるネット番組「Ustream大賞受賞記念 24時間いただきますっTV 2014」の中でも案内があるという。

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