「本県への風評被害を助長するもの」と批判
こうした描写に、関連自治体が反論に出た。すでに抗議していた福島県双葉町に続き、12日には、福島県も公式サイト上で県としての対応を説明するとともに、小学館に送った文書(7日付)を公開した。サイトでは「作中に登場する特定の個人の見解があたかも福島の現状そのものであるような印象を読者に与えかねない表現があり大変危惧しております」とし、「本県への風評被害を助長するもの」と批判している。
抗議に出たのは福島県だけではない。12日には大阪府と大阪市も瓦礫処理に関する描写を受けて抗議したことを公式サイトで発表した。大阪市が焼却工場のある此花区役所などに確認をとったところ、「処理中においても、その後においても、そのような状況は認められませんでした」として、作中の松井氏の発言内容を否定している。なお、描写部分についての事前取材は大阪府も大阪市も一切受けていないそうだ。