男性用も登場
ライバルのコーセーは5月16日、1品で美容液と日焼け止め、化粧下地、ファンデーション、フェイスパウダーの5役を備えた「エスプリーク ひんやりタッチ BB スプレーUV」(2268円)を発売する。スプレータイプのBBクリームともいえる存在で、夏向けにひんやりした使用感を加えたのが特徴だ。
時短化粧品は男性化粧品にまで拡大しており、資生堂は男性向けブランド「ウーノ」から、スキンケアと日焼け止め効果をあわせ持つ「スキンケアタンク(UVカット)」(864円)も今春、発売した。
時短化粧品は、3年ほど前から急速に需要が広がった。洗顔後のスキンケアが1本で完了できる商品「オールインワン」や、韓国から紹介されたBBクリームの人気がきっかけだった。景気低迷の中、1本で複数の機能があるという手軽さやお買い得感が人気の背景にあるようだ。さらに、「女性の社会進出が進むにつれて、お金はあるが時間がないという人が増えていることが最大の理由」と、大手化粧品の担当者は指摘する。
化粧品各社は、時短化粧品を単なるブームとしてとらえず、将来的に大きな市場を形成する可能性を秘めた商品としていっそう重視する方針だ。