ネットとリアル店舗の統合
共通ポイントサービスは、「TSUTAYA」を運営するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)系の「Tポイント」が老舗で、2003年に共通化が始まった。TSUTAYAをはじめ、ファミリーマートやスーパーのマルエツ、ファミリーレストランのガスト、ENEOSのガソリンスタンドなどで利用でき、日常利用のある会員数は約4800万人という。昨年はヤフーと提携。ネット通販「ヤフーショッピング」で貯めたポイントを実店舗で利用するといった幅広い使い方が可能になった。
3陣営に共通するのは、「ネットとリアル(店舗)の融合」だ。ポンタは、小規模なネット事業者が参加していたが、リクルートほどの大手は初めて。Tポイントも、ヤフーとの提携が大きなセールスポイントになっている。運営会社の「Tポイント・ジャパン」は、CCCが85%、残りはヤフーが出資している。楽天は、2社とは逆に、ネットからリアルに攻め込む。
ネットとリアル双方の購買動向を把握できれば、ターゲットを絞った販売促進や、商品開発が可能になる。ポイントを利用できるか、できないかが店を選ぶ際の材料の一つにもなっており、3陣営を中心とした顧客の囲い込み競争が過熱化しそうだ。