野田聖子総務会長が安倍首相を月刊誌で批判 「揺さぶりをかけ」存在感高める狙い?

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   自民党の野田聖子総務会長が安倍晋三首相を月刊誌などで批判しており、その狙いについて様々な憶測を呼んでいる。

   野田聖子氏が異論を唱えたのは、安倍首相が踏み出そうとしている集団的自衛権の行使容認についてだ。

集団的自衛権の行使容認に噛みつく

   野田氏は、2014年5月8日に発売された月刊誌「世界」6月号のインタビュー記事で、考えを明らかにした。記事では、行使容認は総選挙の公約に掲げたものの、憲法改正以外の手法で先に進めようとしていることに、党内から違和感を訴える声が出ていると述べた。

   集団的自衛権が行使できるとなれば、「自衛隊は軍になる」とし、これまでになかったこととして、「殺すことも殺されることもある」と指摘した。つまり、戦争に巻き込まれるということだ。しかし、日本は少子化であり、若者をどれだけ戦争に行かせることができるか疑問だとして、むしろ今は、多くの国民が期待している経済再生を目指すべきだと説いた。

   そして、議論を慎重に進めなければ、「全会一致が原則の総務会を通ることはできない」と述べた。安倍内閣が行使容認を閣議決定することについては、「党内手続きなしにはできません」とクギを刺している。

   こうした野田氏の考え方について、ネット上では、賛同の向きもあるものの、「他国を救わないことによってこちらも救ってもらえなくなることも考えろよ」などと疑問の声が多い。

   インタビュー記事が出る前には、関西テレビ「FNNスーパーニュースアンカー」でコメンテーターの青山繁晴氏が、中国政府の後押しを受けた自民党の親中派に、安倍首相を孤立させ、野田氏を日本初の女性首相として担ぎ出そうという動きがあったと独自の見方を述べた。それだけに、その動きを裏付けるものではないかとの憶測も出ていた。

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