拳銃の形はできても、機能するには技術がいる?
3Dプリンターについては、居村佳知容疑者は、組み立て式の外国製品をネット上から約10万円で購入して、拳銃を作るのに使っていた。
最近は、日本の量販店などでも、安く買えるようになっているが、設計図さえあればだれでも拳銃を作れるものなのか。
この点について、神奈川県警の薬物銃器対策課では、一般の人でも作れる可能性があることを取材に認めた。ただ、形はできても改良しなければ使えない可能性もあり、拳銃にするには技術がいるかもしれないとしている。
3Dプリンターの業界関係者も、取材に対し、「形はできるかもしれませんが、機能するかどうかは別です。火薬を使わないといけませんので、難しいと思います」と指摘した。
別の関係者は、拳銃として使えるようにするには、実弾のほか、「発砲する仕組みの工夫が必要でしょう」と話す。つまり、改造がうまくいけば、殺傷能力を持つ恐れがあるかもしれないというわけだ。
市販の3Dプリンターは、拳銃作製のような犯罪目的に使われることを防ぐにはまだ不十分だともしており、「今後は、そのことが課題になると思います」と言っている。