携帯電話大手のソフトバンクは、2014年3月期決算の営業利益が前期比35%増の1兆853億円と初めて1兆円を突破、売上高、最終利益とともにNTTドコモを抜いて通期業績で国内トップに立った。5月7日、携帯電話大手3社の3月期決算が出そろった。
ソフトバンクは、アメリカ第3位の携帯電話会社「スプリント」や、スマートフォン向けのゲーム会社を相次いで買収したことなどから、売り上げで前期比約2倍の6兆6666億円を達成。また、国内での携帯電話の販売が好調だったことなどから、本業のもうけを示す営業利益が35%増の1兆853億円、最終利益は5270億円と、売り上げ、営業利益、最終利益のいずれも過去最高となった。
一方、ドコモは13年9月に人気の米アップル「iPhone」を投入したものの、顧客の流出に歯止めをかけられなかった。売上高は、前期比0.2%減の4兆4612億円、営業利益は2.1%減の819億円、最終利益は5.4%減の4647億円で、2005年3月期以来9年ぶりの減収減益となった。
au(KDDI)は売上高が18.3%増の4兆3336億円、営業利益は29.4%増の6632億円、最終利益は33.4%増の3220億円。スマホがけん引した。