「STAP細胞」論文の不正問題を巡り、理化学研究所の調査委員会は2014年5月8日、小保方晴子研究ユニットリーダーの不服申し立てを退け、再調査は行わないことに決定したとホームページで発表した。
小保方氏は調査委員会が認定した論文中の改ざん、捏造について、研究不正の対象外である「悪意のない間違い」だと主張してきたが、発表された報告書では「『悪意』とは、客観的、外形的には研究不正とされる捏造、改ざん又は盗用の類型に該当する事実に対する認識をいうものであって、『悪意』とは法律用語としての『知っていること』の意であり、故意と同義のものと解される」と説明し、悪意があったものとして改めて不正を認定した。
理研は8日、小保方氏に審査結果を通知するとともに、論文の取り下げを勧告した。