男女の営みユーモラスに展示する「秘宝館」が絶滅の危機 「鬼怒川」が閉館予定、残るは熱海の一館だけ

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名物館長が倒れた後には後継者のなり手無し?

   「秘宝館」は男女の性の営みをユーモアラスな演出で表現し、ボタン、ハンドルを操作することで思いもよらない展開が待っている、といったアトラクションが特徴だ。性を題材にしたお土産品なども人気で、1970年代のレジャーブームから全国の温泉地などに建てられるようになり、80年代前半に最盛期を迎え「大人の遊園地」などとも言われた。

   しかし、レジャーの多様化などの影響もあって2000年に入り閉館を余儀なくされていった。「鬼怒川秘宝殿」のオープンは1981年10月で、春画などの人形が多く飾られる「和風」の秘宝館として知られていた。

   本当にこの夏までに閉館するのかを14年5月7日に直接問い合わせてみたが、平日は営業をしていないためか電話はつながらなかった。市の観光協会のHPに秘宝殿の紹介があり、秘宝殿の公式HPのURLが張られていて、そこをクリックするとアカウントは削除されていた。

   市の観光協会の担当者に話を聞いてみたところ、秘宝殿の名物館長が13年夏に倒れて入院して以降、後継者は現れていないのだという。なんとかオーナーや従業員が秘宝殿の営業を続けていたようだが、

「前館長が倒れてしまってからは館が営業しているのか、していないのか分からないような状況が続いています」

ということだった。

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