続きでは「もっとはっきりとしたことを言っている」
福島篇は23、24と続く。その上で雁屋氏は「もっとはっきりとしたことを言っているので、鼻血ごときで騒いでいる人たちは、発狂するかも知れない。今まで私に好意的だった人も、背を向けるかも知れない」と、さらに議論を呼ぶ内容になることを明かした。
雁屋氏は、本格的な反論は福島篇が完結してからにするとしながらも、
「私は自分が福島を2年かけて取材をして、しっかりとすくい取った真実をありのままに書くことがどうして批判されなければならないのか分からない」
「真実には目をつぶり、誰かさんたちに都合の良い嘘を書けというのだろうか」
「今度の『美味しんぼ』の副題は『福島の真実』である。私は真実しか書けない」
などと批判に真っ向から反論し、
「今の日本の社会は『自分たちに不都合な真実を嫌い』『心地の良い嘘を求める』空気に包まれている。『美味しんぼ』が気にいらなければ、そのような『心地の良い』話を読むことをおすすめする」
と提案した。
これを受け、ネット上では議論が再燃。「鼻血との放射能との因果関係は医学的には判明していない では何故?っていう問題提起しただけだろ?」「真実は知った方がいい。そこからどうするかは個人の問題」と理解を示す声もあがっているが、
「批判されているのは『真実をありのままに書くこと』じゃなくて『それは真実と呼ぶにふさわしいのか、あまりに恣意的ではないか』という点では?」
「科学的知見を否定しうる『真実』を引っ張ってこれるとは到底思えない」
「福島県民だけど震災後鼻血なんて1回も出したことないわ」
「2年間の取材というのが 偏りの無い客観的な取材だったのか甚だ疑問」
などと疑問視する声も多数寄せられている。
なお、ビッグコミックスピリッツはこの件について、識者の見解や寄せられた意見を掲載する特集記事を5月19日発売号と、同誌のWebサイトに掲載する予定だ。