沢尻エリカと佐々木希の不仲アピールも失敗
仮に、不仲なタレントを登場させる企画を立てたとする。誰を選ぶかについて、例えば石原裕次郎と小林旭、高倉健と鶴田浩二は不仲と言われていた時期がある。こうした大スターを不仲としてバラエティで共演させれば視聴率が稼げるに違いないし、内容の濃い会話や映像も期待できる。ただし、今のテレビ界にはこうした大スターを共演させる力はもうない。
今の芸人などは仲良し小好しで騒いでいるが、あんなふうにつるんでいるのは実力がなくて一人では生き残れないからだ。大スターを「不仲」としてテレビに出せないからといって、実力のないタレントで不仲ビジネスをしても視聴者には不快感しか伝わらない。フジテレビのドラマ「ファースト・クラス」で沢尻エリカさんと佐々木希さんが実生活でも不仲だと宣伝しドラマへの関心を引こうとしたが、話題性、視聴率共に低いのがいい例だと肥留間さんは解説する。
「不仲ビジネスを仕掛ける方は本当に下品だと思いますよ。芸能界の在り方はそういうことではありませんからね。そんなことを売りにするテレビ局は本当に情けない」
はたして、17日放送の「新チューボーですよ!」は局側の思惑通りの視聴率を獲得することができるだろうか。