「不仲芸能人」は本当に不仲なのか 実は「芸能人は全員仲が悪い!」

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   不仲が噂されていたお笑いコンビの「とんねるず」「ダウンタウン」「爆笑問題」がフジテレビ系「笑っていいとも!」で共演し大きな話題になったが、今度はお笑いタレントで現在は実業家として知られるヒロミさん(49)と、ヒロミさんの生意気な態度に激怒し芸能界から干したと噂される堺正章さん(67)が、10年ぶりにTBS系料理番組「新チューボーですよ!」で共演すると発表され注目されている。

   不仲説を意図的に流し話題作りをしたり、不仲とされるタレントを共演させることを「不仲ビジネス」というらしいが、この「不仲ビジネス」は今後のトレンドになりえるのだろうか。

仲が悪いというよりも「両雄並び立たず」

   ヒロミさんといえば最盛期にはレギュラー番組が10本以上、年収は数億円と言う超売れっ子だったが04年にレギュラーだったフジテレビ系「発掘!あるある大事典」が捏造騒動で番組が打ち切られるとなぜかテレビの露出が激減した。一説には同番組の司会だった堺さんの逆鱗に触れたからだともいわれたが、2人は14年5月17日放送の「新チューボーですよ!」で10年ぶりの共演を果たすことになり、そのニュースはスポーツ紙などでも大きく報じられた。TBSは「ウワサの真相が明らかに!?」と盛んに宣伝していて、堺さんも噂の真相は放送での「2人の会話のやりとりをご覧いただきたい」と煽ったと報じられた。

   スキャンダルを売り物にするのはメディアの常とう手段だが、「笑っていいとも!」最終回の「不仲コンビ同士」の共演が大きな話題になり、今回のヒロミさんと堺さんの共演の注目度から「不仲ビジネス」は今後のトレンドになるのではないか、と見る向きもある。果たしてどうなのだろうか。

   芸能評論家の肥留間正明さんに話を聞いてみると、不仲ビジネスを戦略的に仕掛ける場合もあるだろうけれど、それはたいがい失敗する、と言い切る。

「堺とヒロミの場合は芸能界での格が違いすぎて不仲などといった括りに当てはまらないし、そもそも芸能人は『自分が一番』と思っているため全員仲が悪い、というのが基本だからです」

と説明する。さらにスター同士の場合は仲が悪いとされていても、それは「両雄並び立たず」という結果であり、仲が悪いというよりライバル。互いが芸能界でのポジションやスタイルを確立しているため、実は互いの頑張りを認め合っていたりするのだそうだ。

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