ローソン、野菜づくりの「土」や洗浄時の「水」にも「こだわり」
コンビニ大手のローソンでも、カット野菜は売り上げに貢献する「成長株」という。集客効果の高い商品で、「カット野菜は、仕事帰りの女性や単身者などが、揚げものや惣菜といっしょに買っていく、『買い合わせのよい』商品といえます。(好調なのは)お子さんに安心して食べてもらえることもあります」と話す。
ローソンのカット野菜の中でも「カットキャベツ」と「カットレタス」は、土づくりに徹底的にこだわる「中嶋農法」という農法を用いた野菜を使っている。中嶋農法は、土壌に含まれる11種類のミネラルを分析し、欠乏している要素があれば補給し、常に土壌を最適な状態に維持しながら野菜をこしらえるのが特徴。現在は群馬県の富士食品工業と組んで、関東甲信越地区の限定商品として販売している。
カット野菜の栄養価について、ローソンは「野菜自身の品質のよさに加えて、製造工程でも殺菌後の洗浄時に地下水を汲み上げた水で洗い流すなど、こだわりをもってつくっています」と説明する。
「野菜ミックス」や「炒めもの用」のカット野菜は、契約農家やローソンファームを通じて野菜を調達しているが、「中嶋農法への移行を進めており、将来的には全国展開したい」と考えている。