厚生労働省が2014年5月2日に発表した3月の有効求人倍率(季節調整値)は、前月に比べて0.02ポイント上昇の1.07倍なった。改善は16か月連続。2007年6月以来、6年9か月ぶりの高い水準となった。
都道府県別では、愛知県が1.55倍で最も高く、沖縄県が0.63倍で最も低かった。
一方、総務省が同日発表した3月の完全失業率(季節調整値)は3.6%と前月に比べて横ばいだった。総務省は「雇用情勢は引き続き持ち直している」とみている。
男女別では、男性が前月比で横ばいの3.7%、女性は0.1ポイント上昇して3.4%だった。就業者数は6346万人で前月と比べて14万人増。完全失業者数は236万人で3万人増えた。このうち、自己都合による離職は1万人増え、勤務先の都合や定年退職などによる離職は前月比で横ばいだった。
あわせて発表した2013年度平均の完全失業率は12年度に比べて0.4ポイント低下の3.9%と、2007年度(3.8%)以来6年ぶりの低さだった。