光岡自動車「オロチ」生産終了へ ネットでも終幕を惜しむ声

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   光岡自動車(富山市)が2014年4月、スポーツカー「オロチ」の生産を終了すると発表した。

   保安基準の厳格化などに対応するのが困難なのが理由。9月に5台限定となる新モデル「ファイナル オロチ」を発売し、開発着手から14年の歴史に終止符を打つことになった。

2000年から開発がスタート

ついにファイナル(画像は光岡自動車「ファイナルオロチ」紹介サイト)
ついにファイナル(画像は光岡自動車「ファイナルオロチ」紹介サイト)

   ゴールデンウイークまっただ中の4月27日、家族連れなどでにぎわう「日本橋三越本店」(東京都中央区)。本館1階南口に人だかりができていた。「ファイナル オロチ」が展示されていたからだ。「オロチ最終章 『ファイナル オロチ』 限定台数5台」と書かれたパンフレット片手に、スマートフォンやタブレット端末でオロチの写真撮影をする人たちが後を絶たない。これが最終モデルだと知ると「終わるのはもったいない!」「日本車にこんなにかっこいいデザインはないのに」「買えないけど、これからも見ていたい車」などと生産終了を残念がる声が漏れた。

   オロチは2000年から開発がスタートし、2001年の東京モーターショーでコンセプトカーが初めて公開された。その高いデザイン性から反響を呼び、2006年10月に市販化が発表され、2007年4月に発売が始まった。エンジンなどは他メーカーの供給を受けているが、発売からの7年間に、より個性的なデザインの限定車も数多く発表。オロチは日本のみならず海外でもカーマニアの間で広く知られるようになり、「世界に光岡をアピールできた」(光岡章夫社長)と光岡自動車のフラッグシップカーへと成長した。

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