「施設に入ること自体が虐待になりうる」 国際人権NGOが子ども養護で報告書

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「あすママ」問題、「施設に入ることそのものに関する議論のなさに驚いた」

   この背景としてHRWが指摘するのが、子どもの預け先を判断する児童相談所の問題だ。時間や手間がかかる養子縁組や里親制度よりも、施設入所を選びがちなうえ、里親よりも施設入所を好む実の親の意向が影響することも多いという。

   報告書では、児童福祉法を改正して子どもの預け先を家庭裁判所などの独立機関が行えるようにし、里親や養子縁組を増やすことなどを求めている。

   「あすママ」問題については、HRW日本代表の土井香苗氏が

「施設に入ることそのものに関する議論のなさに驚いた。施設で行われている虐待については様々な議論があったが、『この子どもたちは、なぜ施設にいないといけないのか』について議論をした人は皆無といっていい」

と、日本国内の無関心を指摘。

「この報告書を公開することで、『施設に入ること自体が虐待になり得る』ということについて、公に議論を始めたい」

と話した。

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