英レストラン誌の2014年度版ランキング「世界のベスト・レストラン50」で1位に選ばれたデンマーク・コペンハーゲンの「ノーマ（Noma）」が2015年の東京進出を計画していることが分かった。米CNNテレビ（電子版）が4月30日に報じた。
ノーマのシェフ、レネ・レゼピ氏はCNNに対し、東京進出は「2年前から計画していた」と明かした。5年前に、京都の老舗料亭「菊乃井」の村田吉弘氏に招かれて日本を訪れたことがきっかけで、「日本の食文化の豊かさに心を打たれた」そうだ。
料理には、これまでにも味噌やゴマ、北海道産昆布などを料理に取り入れたことがあるそうだが、東京店では豆腐やスダチなど、これまで調理したことのない食材も使用する予定だという。レゼピ氏は「日本料理店にするつもりはありませんが、考えはあります。ノーマの大きな計画の中で、日本は今後5年で非常に重要になる」と語っている。
詳細の発表は数週間後を予定しているそうだ。なお、東京進出については3月下旬にも公式サイトで告知していて、これによると出店は2か月間の期間限定だという。
「ノーマ」は2004年にオープン。地元デンマーク産の食材をメーンに使用した独創的な料理で知られる人気店で、ミシュランの2つ星を獲得している。「世界のベスト・レストラン50」で1位に選ばれるのは2年ぶり4回目で、2010年には4年連続1位だったスペインの「エル・ブジ（El Bulli）」（2011年閉店）を抑えて初の1位に輝いた。