閣議で「文面謝罪」の朴大統領に批判集まる 「なぜ国民の前で直接謝罪しないのか」「あなたが大統領であってはならない理由」

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   韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領が沈没事故の対応について閣議という場で謝罪したことに対し、批判が相次いでいる。大統領府のホームページにも書き込みが殺到し、大炎上状態になっている。

   「おい、この野郎! どのツラ下げて来てんだ」「自分の子供だったら、という思いはないのか!」。朴槿恵大統領が2014年4月29日、合同焼香所に弔問に訪れると、遺族らからこんな罵声が飛び交った。

大統領府のホームページも大炎上

   献花後も遺族に囲まれ、しばらく黙ってその声に耳を傾ける。そのうえで、朴大統領は、「悪習を断ち切って、必ず安全な国を作ることを約束します」と語りかけた。「遺族に謝罪しろ」との声も出ていたが、その言葉はなかった。

   ところが、朴大統領は、その後の閣議で、事故の対応などについて初めて謝罪した。事故を防げず、初期対応や収拾方法も十分ではなかったとし、「多くの貴い命が失われ、国民に申し訳なく心が重い」と文面を読み上げたのだ。

   これに対し、遺族代表は会見して、朴大統領の謝罪を批判した。

   「非公開の場での謝罪は、謝罪ではない」として、受け入れられないと不満を明かした。焼香所弔問についても、誠意が見られなかったと指摘し、「CMを撮りに来たようだった」と皮肉った。大統領の弔花は、遺族らによって外に出されてしまったという。

   朴大統領は事故後、船長の行動や官僚の腐敗を厳しく批判して、支持率がいったんは上がった。しかし、その後は有効な救助策を取れず、遺族らも落胆を露わにして、支持率が急速に下落していった。

   大統領府ホームページの掲示板には、大統領の責任を問う書き込みも相次いだ。27日には、映画監督のパク・ソンミさんのフェイスブック投稿文「あなたが大統領であってはならない理由」が掲示板で紹介され、大きな反響を集めた。そこでは、朴大統領は、現場で生存者を慰めるよりも、救助に向け各官庁を統率すべきだったとして、結果責任を取ろうとしない大統領などいらないと断じている。

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