「福島周辺で鼻血出る人が続出」 「美味しんぼ」で編集部コメント発表も炎上止まず

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放射線の影響によるものと断定する意図は無い

   実は、原作者の雁屋氏はこの取材体験について、作中とほぼ同様の発言をして話題になったことがある。その時はオーストラリアの情報を紹介している日本語ミニコミ紙「日豪プレス」に対して、現地の子供たちもだるさを訴えていたとし「あの周辺は人は住んではいけない所になってしまった」と漏らし、福島の食べ物を食べて応援することも疑問視、特に東北地方の海産物の多くについて「恐らく食べられなくなるでしょうね」と言っていた。こうしたことも騒ぎを大きくした要因とみられる。

   騒ぎを受けてスピリッツ編集部は28日夜、次のようなコメントを発表した。それによると、鼻血や疲労感が「放射線の影響によるものと断定する意図」は無く、「取材先の皆様の実体験や作者の実体験について、作中登場の実在の医師に見解を問う展開」だという。風評被害を助長する内容ではないかという指摘についても、そのような意図は無く、これまでの作中でも「きちんと検査が行われ、安全だと証明されている食品・食材を、無理解のせいで買わないことは消費者にとっても損失であると述べております」と説明した。

   こうした対応に、ネット上ではなお「風評被害に限らず、意図しているかどうか(要は主観)が問題じゃなく、実際に見た人がどう感じるかが肝心なんだと思うんだけどなぁ」という意見を中心に、批判が止まない。

   ただ、一部からは「この、作中の医師のお話がこの後続くんじゃないのかな。デリケートな問題の扱いで、掲載ページの割り振りを見誤った、ということで落ち着くと良いなぁ」など、今号だけを見て批判するのは早急だという見方も出ている。

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