「遺体の多くが指を骨折」も嘘
事故に関連して出た嘘はそれだけにとどまらない。一部メディアが報じた内容にも誤りがあることも明らかになっている。東亜日報やソウル新聞などの記事では海洋警察関係者や民間ダイバーの声として、「キャビンで発見された遺体の多くは、指が骨折した状態だった」「ドアの隙間に手を入れて必死にドアを開いてできた傷や骨折である」などと事故の悲惨さを伝えていたが、そのような事実はなかったという。韓国政府の事故対策本部が4月24日の会見で「指の骨折はなく、左中指にギプスをした犠牲者はあった」と報道内容を否定したことを中央日報が伝えた。
韓国のさまざまなところから嘘が出回り、高まった国民の不満が政府に向けられた結果、チョンホンウォン首相は4月27日、「これ以上私が首相でいると国政運営に負担を与えるので辞任を決意しました」と責任を取ることを表明した。その上で今回の事故によって「韓国社会に根づいた多くの不正や問題点があることが明らかになった」と発言した。
嘘だらけの韓国の状態を見て日本のネットでは「もう何がなんだか」「事故そのものが人災だけど、その後の処理も人災だらけ」「酷いのは知っていたけど、流石にここまで全部嘘だともうコメントのしようがないな」といった反応が出ている。