ソチ五輪の男子フィギュアスケートで金メダルを獲得した羽生結弦選手(19)の凱旋パレードが、2014年4月26日に仙台市で行われた。
詰めかけた約9万2000人の観客の熱狂ぶりが各メディアで取り上げられたが、「とくダネ!」(フジテレビ系)の報道が「ファンを小馬鹿にしてる」「悪意がある」などとして、疑問の声が出ている。
「韓流ブームみたい。パチンコ台出ますよ」
14年4月28日の「とくダネ!」では、MCの菊川怜さんが「熱狂的ファンによるトラブルが相次ぎました」と前置きして、羽生選手のパレードの特集を放送した。
沿道で羽生選手を待ち構えるファンの様子を伝える中で、迷子になってしまった5歳児について「母はその場を離れたくなかったのか、1人でトイレに行かせてしまったという」、大混雑の中倒れてしまった女性については「一瞬心配するものの、ファンたちの視線はすぐに羽生選手に戻り、倒れてできた空間も瞬時に人で埋め尽くされた」とのナレーションが入った。
さらに、ファンがパレードカーを追いかけるため、警備員の忠告を無視し、横断歩道を渡らずに自動車の間をすり抜けながら道路を横断する様子も流れてしまった。
羽生選手といえば、3月末のフィギュアスケート世界選手権でファンが滑走前に「ゆづ、愛してるー!」と絶叫したことが物議を醸した。ユヅリストと呼ばれる熱狂的ファンだと思われるが、阿部悦子レポーターは「取材によると、ファンの間で話し合いがあったそうで、『愛してる』は(パレードでは)禁句だった」と解説した。
あまりの熱狂ぶりに、コメンテーターの山本一郎さんは「韓流ブームみたい。パチンコ台出ますよ」と呆れていたようだった。