石井氏の論文についても理研が調査始める
これに近いことが、自らが関わった論文でも起こったことで、石井氏は自らが調査委員会の任には堪えないと判断したようだ。石井氏は委員長と委員の辞任を理研に申し出て、4月25日に受理された。後任は委員で弁護士の渡部惇氏。渡部氏は4月26日付で新委員長に就任し、小保方氏が不服申し立てを通じて要求している再調査を行うかどうかを引き続き審査する。
4月24日には、石井氏の論文に対する疑惑が理研にも寄せられたという。これを受けて、理研は監査・コンプライアンス室で調査を始めている。この調査は理研の「科学研究上の不正行為の防止等に関する規程」に基づいて行われているが、これは小保方氏の論文について調査委員会を立ち上げる根拠になった規程でもある。石井氏からすれば、自らが指摘したのと同様の事象について、同じ規定を根拠に調査を受けるという皮肉な事態になっている。