「皆様に疑念を抱かせてしまった」と陳謝
米国生化学分子生物学会が発行する別の学術誌に掲載された論文についても同様の指摘が出ている。だが、この論文については、
「問題はないと考えています。オリジナルデータはすべて保存していますので、何時でも開示できます」
と反論したものの、石井氏は文書の中で
「皆様に疑念を抱かせてしまったこと、またこれにより色々なご迷惑をおかけした事を深くお詫び申し上げます」
と陳謝した。
石井氏は4月1日に開かれた調査報告書の発表会見で、小保方氏による切り貼りを「改ざん」、画像の差し替えを「ねつ造」だと断じ、「研究不正」だとして厳しく批判した経緯がある。
特に、「真正な画像データが存在していることは中間報告書でも認められています」という小保方氏の反論については、「これは非常に話が簡単でして…」と、わざわざ前置きしたうえで、
「差し替え用の真正と思われる画像があるということと、論文投稿時に、非常に不確実なデータを、意図的にあるいは非意図的に使ったということは全く別問題。不正の認定は後者の『論文投稿時にどういう行為が行われたか』なので、それは関係ない」
と一蹴していた。