家族が「青瓦台」を目指して抗議行進
家族らは説明内容とかけ離れた現場の状況を「(当局は)うそをついている」と断定。また、責任をもって説明してくれる人がいないことや、状況室が設置されていないことなどにも不満を訴え、「国民の皆さん、これが大韓民国の現実です」として、早急な捜索活動を促すための協力を求めた。
さらに20日深夜には、体育館に集まっていた家族ら100人が、大統領官邸「青瓦台」を目指して抗議行進を始めたと、朝鮮日報が伝えている。結局、道路を封鎖する警察に阻まれて解散したが、騒動は8時間も続いたそうだ。
21日午前時点で、死者は64人、行方不明者は238人になった。現場海域では米無人潜水艇や捜索ロボットが投入されたほか、誘導ロープの設置により潜水士による船内の捜索も本格化した。いよいよ総力をあげての捜索となったが、政府の後手後手な対応に、家族らの怒りはピークに達しているようだ。
朴大統領は20日の首席秘書官会議で、政府の対応を含んだ安全管理システムの問題を指摘し、「一点の疑惑も残さず」迅速に捜査をするよう指示したという。それでも世論の怒りの矛先は朴大統領に向かい、統一地方選への影響も懸念されている。