鋼板と海水に囲まれ、通信は難しい
ネット上では、そもそも沈没した旅客船からは電波が届かないので、メールなどはできないのではないかといった声も多い。
沈没地点は、韓国の沿岸から約20キロも離れているが、ある通信事業者は、「一般的には数キロしか届かないものの、携帯電話の性能がよければ通信できるかもしれません」と話す。確かに、沈没前には、乗客の高校生らから電話やメールが相次いだと報じられた。事業者によると、旅客船内でWi-Fiサービスをしていれば、性能によらず通信可能だそうだ。
しかし、行方不明者は、生存していたとしても、船底のエアポケットにいることになる。その場合、鋼板と海水に囲まれており、通信はさらに難しくなると事業者は指摘する。
「鋼板も海水も電波が通ることもありますが、遮蔽物になりますので、電波が弱くなると思います。鋼板が厚ければ、電波はさらに弱くなり、飛ぶ距離も短くなってしまいます」
やはり、沈没船内で携帯電話を使うのは、かなり無理があるということのようだ。